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尾崎豊はもちろん楽曲も素晴らしいですが「10代の代弁者」と言われるぐらい、人を惹きつける歌詞をたくさん残しています。
今回はそんな『尾崎豊』の歌詞の魅力についてご紹介します!
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- 1 尾崎豊の歌詞の魅力を解説
- 1.1 ひとつに重なり生きてゆく恋を 夢見て傷つくだけの二人だよ ーI LOVE YOUー
- 1.2 大人達は心を捨てろ捨てろと言うが 俺はいやなのさ ー15の夜ー
- 1.3 口うるさい大人たちのルーズな生活に縛られても 素敵な夢を忘れはしないよ ー十七歳の地図ー
- 1.4 僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない ー僕が僕であるためにー
- 1.5 行儀よくまじめなんて 出来やしなかった ー卒業ー
- 1.6 優しく俺をしかってくれ そして強く抱きしめておくれ ーシェリーー
- 1.7 時々僕は無理に君を僕の形に はめてしまいそうになるけれど ーForget-me-notー
- 1.8 みんないい気持ちになりたくて 何度も息を止めてみるけど ーFreeze Moonー
- 1.9 僕はただ 清らかな 愛を信じている ー太陽の破片ー
- 1.10 情熱を明日の糧に 不器用な心を抱きしめた ー遠い空ー
- 1.11 俺はきっとまだ マトモにやれるはずさ ー誕生ー
- 1.12 星になった貴方の温もり 今でも覚えている ーMama,say good-byー
- 2 まとめ
尾崎豊の歌詞の魅力を解説
ひとつに重なり生きてゆく恋を 夢見て傷つくだけの二人だよ ーI LOVE YOUー
10代の時に自分がしていた恋と重ねて、よく聴いていました。
若さゆえに理想の愛をお互いに求め、それがうまく叶わずに傷つけ合ってしまう。
繊細でピュアな10代の愛を唄っています。
大人達は心を捨てろ捨てろと言うが 俺はいやなのさ ー15の夜ー
「15の夜」の歌詞はやはり10代の時にしか、理解出来ません。
それでいいのだと思います。
必ず誰もが通る道ですね。
口うるさい大人たちのルーズな生活に縛られても 素敵な夢を忘れはしないよ ー十七歳の地図ー
大人に潰されまいと虚勢を張ることができるのも、10代の特権です。
そうやって大人になって行くのだと、大人になって気が付きます。
僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない ー僕が僕であるためにー
「勝たない」と自分が自分でいられなくなると、私も漠然に10代の頃は思っていました。
本当はそんなことはないことを、気が付くのも大人になってからです。
行儀よくまじめなんて 出来やしなかった ー卒業ー
これだけストレートに、10代の気持ちを唄った曲はこれまでなかったのではないでしょうか。
当時の校内暴力などの時代背景もあったとは思いますが、ここから尾崎が「10代の代弁者」と言われ始めたのだと感じます。
優しく俺をしかってくれ そして強く抱きしめておくれ ーシェリーー
ここまで走り続けた尾崎が、ふと立ち止まった時に「俺は本当にこれでいいのか」と自問自答している曲です。
男は挫けそうになった時に母性を求めます。
男は弱いですね、、
時々僕は無理に君を僕の形に はめてしまいそうになるけれど ーForget-me-notー
これも「I LOVE YOU」と同様に10代の理想の愛を求めるがゆえの苦しさを唄っています。
苦しいですが、一途で相手を想いやるからこそ傷つけてしまう。
そんな揺れる心情を唄い上げています。
みんないい気持ちになりたくて 何度も息を止めてみるけど ーFreeze Moonー
危なかっしいことをしたいのも10代です。
10代の時は一体、何にそんなに張り合っていたのでしょうね?
「若気の至り」と言えば、そうなのかもしれませんが、、
僕はただ 清らかな 愛を信じている ー太陽の破片ー
尾崎が覚せい剤で逮捕され、活動再開後の最初のシングルが「太陽の破片」です。
絶望の中から、最初的にはやはり「愛」に救いと希望を求めた尾崎豊。
彼にしか歌えない唄です。
情熱を明日の糧に 不器用な心を抱きしめた ー遠い空ー
生きることに不器用で、要領良くできない。
それでも「生きて行くしかない」と決意した心がこの唄と歌詞から感じ取れます。
俺はきっとまだ マトモにやれるはずさ ー誕生ー
尾崎は理想が高く、完璧主義者だったのだと思います。
まわりからは「充分できている、頑張っている」と言われても、自分の理想が高すぎて、いつも現実とのギャップに苦しむ。
これは亡くなるまで、払拭できなかったのではないでしょうか。
星になった貴方の温もり 今でも覚えている ーMama,say good-byー
最期のアルバムの最後の曲です。
尾崎は母親に送った曲ですが、今となればファンが尾崎に送った曲のように聴こえます。
まとめ
尾崎豊の歌詞の魅力をご紹介しました。
今改めてこうしてまとめてみての素直な感想は「苦しい」です。
- なぜ、そんなにも理想を追いかけ、自分もまわりの人も傷つけるのか?
- なぜ、そんなにも焦り、張り合い、立ち止まることを知らずに不器用なのか?
答えは見つかりませんが、こんなにも繊細でピュアで汚れることを恐れた尾崎は、やはり生きにくかったのかなと思ってしまいます。
ただ彼が残した楽曲の輝きは失われることなく、10代を中心とした若者の心をこれからも、照らし続けていくのでしょう。