漫画『漂流教室』はぜひ一度は読んでもらいたい作品です。
あらゆる面で衝撃を受けること間違いなしの「漂流教室」の魅力についてご紹介します。
衝撃的なトラウマになること間違いなしの作品です!!
※ネタばれになる記述もあります。未読の方はご注意下さいませ”(-“”-)”
漂流教室のあらすじ
漂流教室は「週刊少年サンデー」に1972年~1974年にかけて連載されました。
作者は「ホラー漫画」と「赤と白のボーダーシャツ」で有名な楳図かずお先生です。
物語の冒頭部分のあらすじになります。
高松翔は、大和小学校の6年生。
ある日、翔は母親とケンカをしたまま学校に行き、授業中に激しい地震に襲われる。揺れはすぐに収まったが、学校の外は岩と砂漠だけの荒れ果てた大地に変貌していた。
突然の出来事に皆パニックに陥り、教師たちは全員亡くなってしまう。
やがて荒廃した世界の正体が、文明の崩壊によって滅んだ未来の世界だと知った子供達は互いに協力し、大和小学校を拠点とした「国」を築くことを決意する。
大和小学校国の総理大臣として児童の代表となった翔は、児童たちみんなが家族であるという意識の下、規律正しい生活のもとで困難を乗り越えていけるよう精一杯の努力を重ねようとする。
Wikipediaから引用
漂流教室の衝撃シーン
子供より先に教師たちがすぐに亡くなる
あらすじにもあるように、大地震が起きた後に学校の外が岩と砂漠だけの荒れ果てた大地に変貌しました。
子供たちもパニックになりますが、それ以上にパニックになったのが教師たちです。
自殺する教師や子供を殺しだす教師も現れ、あっさり教師たちは全員亡くなります。
給食納入業者てあり、唯一残った大人の「関谷」はろくでもない大人でした。
子供たちは大人には期待をせずに自分たちだけで生き残ろうと決意します。
大人の予想外のことが起きた時の対応力のなさと心の弱さが、はっきりと最初に描かれています。
少年の妄想で怪虫が生まれる
「砂漠の中に食料がある」という話を信じて砂漠に繰り出すと、怪虫に何人も生徒が殺されてしまいます。
その怪虫の正体は、一人の少年の妄想によって生まれたことが後からわかります。
少年が自分の妄想が現実になった怪虫を消しさるためにとった行動とは!?
学校で伝染病(ペスト)が蔓延する
怪虫騒ぎのあと、学校で伝染病(ペスト)が蔓延します。
伝染病(ペスト)は子供たちにとっては、もちろん未知の病気なので学校は大混乱します。
子供が盲腸の手術をする
個人的な衝撃度No. 1のシーンです。
盲腸に苦しむ主人公を助けようと、医師志望のクラスメイトが手術執刀を申し出ます。
当然、麻酔もありません。
手術は成功しますが、子供たちだけで行った手術シーンの衝撃と臨場感には絶句します。
飢餓や恐怖からの極限状態
飢餓や未知への恐怖が重なり、狂い出す子供たちが出てきます。
- 誰かを生贄にしようとする子供たち。
- 鳥になりたいと屋上から飛び降りる子供たち。
- 死体を食べようとする子供たち。
「極限の状況で狂い出す子供」と「精神を保つ子供」との対比が見事に描かれています。
自分がこの状態になったら、どのような行動を取るのか!?
そんなことを想像しながら読んでみて下さい。
漂流教室は未来への警告作品だ!
漂流教室が描かれたのは、高度成長期の真っ只中です。
公害や環境汚染が言われ始めた時期でもあります。
しかし、当時は公害などお構いなしで大量生産と大量消費が行われていました。
漂流教室はそんな日本にいち早く警鐘を鳴らし、未来の日本の姿を予測した先駆者的な作品です。
漂流教室の時空を超えた母子の愛
もう一つのテーマとして、母子の愛があります。
どこの家庭もそうですが、普段はケンカばかりしていますが、母子は固い絆で結ばれています。
特に母から子への愛情は普遍的なものです。
「母は強し」で子供を助けるために、なりふり構わず行動する母親を見るだけでも、漂流教室は一見の価値ありだと思います。
まとめ
漂流教室は文庫版だとたったの全6巻です。
この中で盛りだくさんの衝撃シーンや深いテーマが入り混じっています。
半世紀弱前の漫画とはとても思えず「素晴らしい」という言葉だけでは、陳腐に聞こえるぐらい素晴らしい作品です。
最後まで一気読みすること間違いなしの「漂流教室」をぜひ体感してください!
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